日本賞

NHKの「日本賞」の歴代の受賞作と動画の一覧

日本賞とは、国際的な教育番組の賞

NHKの「日本賞」(Japan Prize)の歴代の受賞作品の動画一覧です。最高賞であるグランプリの過去の結果をリストにまとめました。 日本賞は、NHKが行っている映像作品の賞です。 教育に関するテレビ番組や映画を表彰します。 全世界の作品が対象です。 海外の放送局や映画会社などから毎年募集しています。 「教育」や「教養」という側面を重視して審査が行われるのが特徴です。

1965年に創設

日本賞は、1965年から毎年行われています。 歴史のある賞です。 日本でのテレビ放送が始まってから40周年になったのを記念して創設されました

毎年10月に発表

受賞作品の選考は、国内外のテレビプロデューサーや学者らの審査員が行います。毎年10月に結果が発表されます。

最高賞は「グランプリ」

日本賞の最高賞は「グランプリ」です。 賞金は、5000ドル(約55万円)。

企画部門もある

グランプリ以外に、企画部門というカテゴリーがあります。 こちらは、予算や機材が十分でない発展途上国などの作品を対象にしています。 企画部門の最優秀賞には、賞金として1万ドル(約110万円)が贈られます。 つまり、最高賞のグランプリの2倍の金額がもらえるのです。

2020年代の受賞作品

作品名 動画
2022 「ドゥーニャとアレッポのお姫様」
(映画)
予告編(日本語字幕なし)→ カナダ
2021 「グレタ ひとりぼっちの挑戦」
(テレビ)
予告編→ スウェーデン、アメリカ、ドイツ、イギリス
2020 「テロの街の天使たち~ブリュッセル6歳児日記~」
(映画)
予告編(日本語字幕なし)→ フィンランド

2010年代の受賞作品

作品名 動画
2019 「アフリカのブッダ」
(映画)
予告編(日本語字幕なし)→ 南アフリカ
2018 「マイ・ライフ ビデオブログが私の人生」
(テレビ)
予告編(日本語字幕なし)→ イギリス
2017 「炭鉱の子どもたち」
(映画)
予告編(日本語字幕なし)→ フランス
2016 「消えたブロガー “アミナ”」
(映画)
予告編(日本語字幕なし)→ カナダ
2015 「キミの心の“ブラック・ピーター”」
(テレビ)
本編(日本語字幕なし)→ オランダ
2014 「“自然と遊ぼう!”大作戦」
(映画)
予告編(日本語字幕なし)→ イギリス
2013 「カルチャーショック」
(テレビ)
イタリア
2012 「皺(しわ)」
(映画)
予告編→ スペイン
2011 「アメリカを振り返る 人種隔離バスへの抵抗」
(テレビ)
アメリカ
2010 「素数の魔力に囚われた人々~リーマン予想・天才たちの150年の闘い~」
(テレビ)
本編(早送り)→ 日本

2000年代の受賞作品

作品名 動画
2009 「きみのニュースはなーに?」
(テレビ)
子ども向けニュース番組
イギリス


ユビキタスの意味(2001年6月)

Ubiquitous

パロアルト研究所

コンピューターやインターネットの世界で「ユビキタス」(Ubiquitous)という言葉をよく聞くようになりました。ラテン語で「いたるところにある」という意味で、1988年に米ゼロックス社のパロアルト研究所が「ユビキタス・コンピューティング」を提唱したのが始まりとされます。いつでも、どこでもコンピューターネットにつながっている状態を指します。

IPv6

現実味を帯びだしたのはインターネットが爆発的に広がり、各端末につける住所(IP)の数が「IPv6」と呼ばれる新規格の導入で飛躍的に広がるためです。

128ビットで「0」が38個並ぶ

現在は32ビットで43億件の住所を表しますが、2008年にはパンクするといわれています。IPv6は128ビットで「0」が38個並ぶ天文学的な数を割り振ることができます。

家電や自動車にも住所

この結果、家庭内のあらゆる電気製品、自動車などが、独自の“住所”をもち通信回線で結ぶことが可能になります。もちろん通信のスピードが速くなるブロードバンド化も進みます。

コンピューターメーカーや通信会社

コンピューターメーカーや通信会社はさまざまに近未来を描きます。自動車のタイヤが路面のぬれ具合を観察し、狭い範囲の雨の分布図を作る実験などがすでに始まっています。

すべてがつながる時代

コンピューターという名の「箱」が消える時代は、そう遠くないと予測する向きもあります。IT(情報技術)が文字通り道具になって、すべてがつながる時代。人と人のかかわりはどうなるのでしょうか。

リナックスでユビキタス(2000年11月)

組み込み情報機器に出番、画面付き電話や携帯端末に

パソコンを動かす基本ソフト(OS)として開発されたリナックスを、小さな機械に組み込んだ新しい情報機器の開発が注目され始めました。インターネットの音楽放送などを聞くラジオ、画面付きの電話、携帯情報端末(PDA)などが最近の展示会に登場しました。一般の人にはなじみの薄かったリナックスが、家電製品のように身の回りで使われ始め、ユビキタスに拍車がかかりそうです。

インターネット・ラジオ

最も象徴的な新製品は、米国のカーバンゴ社のインターネット・ラジオ。1999年10月に早々と製品化を表明。米アマゾン・ドット・コムのネット販売では、2001年1月9日に発売され299.99ドルで予約受け付け中。

組み込み用のハード・ハット・リナックス

このラジオは、カーバンゴ社のウエブで提供している世界中のインターネット音声放送を受信する専用機。製品には、米モンタビスタソフトウエア社が配布する組み込み用のハード・ハット・リナックスが使われています。

スリーコム

液晶画面にスピーカー、選局のダイヤルやボタンが並び、通常のラジオのアンテナに代わって、電話線やLAN回線につないで放送を聞きます。その将来性に着目し、米通信機器大手のスリーコムが、カーバンゴ社を8000万ドルで買収する方針を明らかにしています。

スマート・ウオッチ

日本IBMは、米本社ワトソン研究所と共同で、リナックスで動く腕時計型のPDAを試作しました。「スマート・ウオッチ」と呼び、日米にまだ5個ずつしかありません。

96×120ドットの小さな液晶
赤外線通信やブルートゥース

96×120ドットの小さな液晶に、アナログ時計の画面が表示されたり、パソコン画面のように命令実行の表示が流れたりします。32ビットMPUで動き、大きさ56×48×12ミリ、重さ44グラムの本体に赤外線通信やブルートゥース規格の無線通信の装備もつけてあります。

IBM東京基礎研究所野洲事業所

IBM東京基礎研究所がシステム設計し、IBM東京基礎研究所野洲事業所で基板を製造。リナックスの移植などソフト部分をワトソン研が担当しました。東京基礎研の上條専任研究員は「高解像度のカラー画面化の検討など研究を続けたい」といいます。

MST
画面付きのスクリーンフォン

先週、東京ビッグサイトで開催された組み込み技術の展示会MST2000(日本システムハウス協会主催)には、先のインターネットラジオのほかに、スウェーデンのエリクソン社が開発したブルートゥース無線でつながる画面付きのスクリーンフォンも登場しました。

CeBIT

一方、韓国のサムスン電機は、MP3規格の音楽プレーヤーや、インターネットのウエブを閲覧できるカラー画面つきの「Yopy」と呼ぶリナックスPDAを、2000年2月、ドイツ・ハノーバーでの見本市CeBIT2000で発表しています。

OSの開発

こうした機器にリナックスが使われる理由には、(1)OSの開発にインターネット上で活躍する技術者が参加し、ネットワーク接続に強い(2)プログラムソースが無料公開され、製品コストが安くなる、ことなどがあげられます。日本でもいくつかの製品化計画が進行中といいます。

遍在するコンピューティング

リナックス組み込み技術の標準化などをめざし、産学協同の日本エンベデッドリナックスコンソーシアムも組織されました。会長の中島達夫・早稲田大理工学部情報学科助教授は「組み込み技術が進むと、さまざまの機能を備えたコンピューターが至るところにあって、人の手助けをしてくれるユビキタス(遍在する)コンピューティングが、実現するでしょう」と夢を語ります。